エレイソン・コメンツ 第329回 (2013年11月2日)
過去(かこ)20年間,私は聖ピオ十世会( “the Society of St Pius X” = SSPX )がいずれ破(は)たんするかもしれないと定期的(ていきてき)に言い続(いいつづ)けてきました.私の同僚(どうりょう)たちは,私がそういうことを言うのを決して好(この)みませんでした.また,一部の人たちの考えとは正反対(せいはんたい)に,私自身はそういうことを言って楽しいと思(おも)ったこともありません.だが, SSPX は確かに破たんしそうになっています.一読者が最近私にある引用文(いんようぶん)を送ってくださいました.その引用は私が1984年に授品式(じゅひんしき)(訳注後記1)でおこなった説教(せっきょう)から抜き出(ぬきだ)したものです.むろん私は自分が説教で述(の)べたことなどすっかり忘(わす)れていました(以下は私の説教の内容(ないよう)です):–
「教会の始まり(きょうかいの はじまり)には,戦(たたか)うイエズス・キリストは従者(じゅうしゃ)たちをカタコンブとそこでの迫害(はくがい)から表(おもて)の場(ば)に導き出(みちびき だ)しました( ” “At the beginning of the Church Militant Jesus Christ led his followers through the catacombs and persecution out into the open, …” ).教会の終わり(きょうかいの おわり)には,戦(たたか)うイエズス・キリストは従者(じゅうしゃ)たちを表の場(おもての ば)のテントでの迫害(はくがい)から再(ふたた)びカタコンブへ導(みちび)くでしょう( “… and at the end of the Church Militant He may well lead them from the tent in the open field through persecution back to the catacombs. ” ).もし,それが起(お)きて私たちがカタコンブへ着(つ)いたとしても,私たちの多(おお)くにとっては,そこで SSPX と共(とも)にというのでなく, SSPX なしでやっていくことになるかもしれません(…)( “… If it comes to that, and if we make it to the catacombs, for many of us it will certainly not have been without the Society but back in the catacombs we may have to do without the Society (…). ” ). 親愛(しんあい)なる神学生(しんがくせい)の皆(みな)さん! 私は折に触れて(おりにふれて)告(つ)げるでしょう (…)( “Dear seminarians ! Regularly I tell them (…) that …” ) 全世界(ぜんせかい)が皆さんに敵対(てきたい)していること; 全世界がたちまち破滅(はめつ)すること; SSPX はあっけなく滅(ほろ)びること; 将来(しょうらい)は真っ暗(まっくら)で,たとえいま暗闇(くらやみ)でなくても先行(さきゆ)きは悲観的(ひかんてき)であることを( “… the whole world is against them; that the whole world is going to hell in a hand-basket; that the Society of St.
私がいま SSPX に対(たい)する「抵抗運動(ていこう うんどう)」の中(なか)になにを見(み)ているとお考(かんが)えでしょうか? ( “And what do I think I see now in the “Resistance” ?” ) それは,第二バチカン公会議の廃墟から現れ出た伝統派の生存者たち( “the remnant of Traditionalists” )の中から,喜び溢れるカトリック教徒が苦しみ悶え(くるしみ もだ)えながらも着実(ちゃくじつ)に出現(しゅつげん)することです( “The painful but steady emergence of the joyful remnant of Catholics from the remnant of Traditionalists who emerged from the ruins of Vatican II.” ).
家屋(かおく)の選定(せんてい)はすでに終(お)わっており,物件(ぶっけん)は実在(じつざい)しています( “The house has been chosen, it does exist, ….” ).私たちはその購入(こうにゅう)について合意(ごうい)し,支払(しはら)いに充(あ)てる寄付金(きふきん)が集(あつ)まりだしています( “… we have agreed to buy, and donations are coming in, ….” ).だが,11月末(まつ・すえ)までに4万ポンド,12月中旬(ちゅうじゅん)までにさらに36万ポンドが必要です( “… but we do now need both £40,000 by the end of November and another £360,000 by mid-December. .” ).私はあれこれ約束(やくそく)ごとをするのは好(この)みませんが( “I do not like making promises, ….” ),神の御助(おん たす)けを得(え)て,この先(さき)数年(すうねん)なにが起きても,カトリック信仰の擁護(ようご)を捨て去(すてさ)ることはないとお約束(やくそく)できます( “… but with the help of God I think I can promise not to abandon the defence of the Faith, whatever form that defence may take over the next several years. .” ).どうかご支援(しえん)ください( “Please help, ….そして明日(あす)になれば通貨価値(つうか かち)が暴落(ぼうらく)するかもしれない兆(きざ)しが見(み)える今日(こんにち),( “… and in today’s shadow of tomorrow’s collapse of currencies, ….” ),天国(てんごく)が保証(ほしょう)する素晴(すば)らしい投資(とうし)をなさることをぜひお考(かんが)えください( “… do think of making a heavenly investment guaranteed by the whole host of Heaven. ” ).ご寄付くださる皆様(みなさま)すべての方々(かたがた)の上(うえ)に神の御祝福(かみの おんしゅくふく)をお祈(いの)りします( “Bless you for any and all donations.” ).ご寄付の支払方法(しはらい ほうほう)についての詳細(しょうさい)を以下(いか)にもう一度示(しめ)します.
キリエ・エレイソン.
リチャード・N・ウィリアムソン司教
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第1パラグラフの訳注1:
「授品式〈じゅひんしき〉」( = “ordinatio” )と「叙階式」(=「聖別式」)( = “consecratio” )について.
・カトリック司教(しきょう)が男子修道士に司祭の品級の秘蹟を授ける式(しさいの ひんきゅうの ひせきを さずける しき)の呼称(こしょう).
・現在,司教に叙(じょ)する場合も司祭に叙する場合も総じて「叙階式〈じょかいしき〉」と呼(よ)ばれるが,
・かつての日本においては伝統的(にほんに おいては でんとう てき)に,前者のみを,「叙階式」(=「聖別式」)( = “consecratio” )と呼称した.
・司祭の品級の秘蹟を授ける式については,「授品式」と呼称した.