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15の国々

エレイソン・コメンツ 第494回 (2016年12月31日)

「抵抗運動」ですか?これは種まきにすぎません.

だが,そこから力強い行動が始まっているのです.

一年の最後の日は,エレイソン・コメンツの著者( 訳注 :リチャード・ウィリアムソン司教)がこの一年間に訪れた15か国でカトリック信仰擁護のための戦いがどのように行われているかを振り返ってみる良い機会かもしれません.戦いは極めて困難な状況下で進められています.なぜなら,当然のことながら公教会(=カトリック教会)は他の組織同様に,その指導者を頼みにしているのに,教皇フランシスコは過去2000年と同じように教会を破滅させ,それを現代の大衆,つまり神の敵であるメディアを喜ばせるものに変えたいと望んでいるような印象を与え続けているからです.確かに「牧者(=羊飼い)は打たれ,羊たちは散り散りバラバラ」の状態で,その中には聖ピオ十世会( SSPX )も含まれています.だが,私たちは世界中で神が石の中からアブラハムの子供たちをいかにして育てようとしている(新約聖書・聖マテオによる聖福音書:第3章9節 “Mt.

インド では,かつてSSPXの司祭,神学研究生で,いまは SSPX を離れた司祭となっている人物が亜大陸で唯一の小修道院と教区を維持しています.神の御加護がありますように. ブラジル では,トマス・アクィナス司教( “Bishop Thomas Aquinas” )のお導きによる聖別式のおかげで,その修道会周辺で(公教)信仰擁護(ようご)(= “the defence of the Faith” )が強まっているようです.神に感謝します. メキシコ は常に公教信仰(= “the Faith” )の強い国でしたが,ここは今スペイン語の優れたウェブサイトである( “Non Possumus” )の発信基地となっています. スイス では,平信徒の小さなグループがエコンヌ “Écône”( 訳注 :SSPX国際修道院の所在地)に隠れて,修道院ではきちんと教えなくなった物事のいくつかを喜んで学んでいます.かつてはルフェーブル大司教( “Archbishop Lefebre” )がそこで私たち多数に多くのことを教えていました. アメリカ合衆国 では, SSPX がかつては全大陸に教会の反リベラル教義を広めるのに成功していましたが,ルフェーブル大司教の死去に伴う SSPX の破滅的な方向転換により,リベラリズムが失地を挽回しつつあります.だが,アメリカの司祭たちはまだ諦(あきら)めていません.その中のひとりであるセンデハス神父( “Fr Zendejas” )はその状況下で勇敢(ゆうかん)に反リベラル運動の再興(さいこう)をはかっています.

さらに二人の前 SSPX 司祭,シャザール神父( “Fr Chazal” )とピコ神父( “Fr Picot” )が極東(きょくとう)からオーストラリア,ニュージーランドまで巡回(じゅんかい)しています. 韓国 では,勇敢な一人の医師が抵抗運動の教会を首都ソウルで守り続けています. 日本 では,第二次世界大戦,第二バチカン公会議,そして最近では SSPX の崩落(ほうらく)のため公教徒(=カトリック教徒)が激減(げきげん)しましたが,ベテランの日本人司祭を含む数名の抵抗派がまだ残っています.一方,アジアで公教が最も根強い フィリピン では,シャザール神父が数十のミサ・センターと神学校一校を維持しており,その活動はフィリピン人のジョン神父( “Fr John” )が最近叙階(じょかい)されたことで一層容易になるでしょう.

ヨーロッパに戻ると, アイルランド では南部コルク近郊に抵抗派が新たな小修道院を設けました. ポーランド では公教徒の一グループが SSPX のローマ教皇庁への危険な接近に目を覚(さ)ましましたが,今のところ,ただ一人の老齢なポーランド人司祭がグループを率いているだけです.忍耐(=辛抱)しましょう. チェコ共和国 では,熱心な公教徒のグループがいくつかあり,主流派教会から伝統への改宗(かいしゅう)を目指(めざ)しています.彼らは強い信仰心を持っています. ベルギー でも,一地方都市に強いグループが存在し,かなり前に公教の確信(=信仰)と敬虔(けいけん)さの遺産( “a legacy of Catholic conviction and piety” )を残した一人の善良な司祭のもとへ戻ろうとしています. ドイツ では,ドイツ人が本能的に権威に忠実であるためか,抵抗運動のまとまりが遅い状況ですが徐々に勢いを増しています. イタリア でも抵抗運動は遅々としています.これは公教の保守主義が公会議革命を他の国々に比べ耳慣れたもののように思わせているからでしょう.だが,教皇フランシスコのため,すべてが変わるかもしれません!

最後になりましたが一番大事な フランス はどうでしょう.この国は良きにつけ悪しきにつけ(例えば,ルフェーブル大司教とティヤール・ドゥ・シャルダン〈= “Teilhard de Chardin” 〉)常に教会のリーダーでした.フランス人司祭たちは常に SSPX の主流でしたし,彼らは今でも抵抗運動の中心的存在です.数百名におよぶフランス人平信徒たちは公会議以前の歴代教皇が発した古典的反リベラルの回勅に関する定期的な会合に出席しています.だが,国としてのフランスは今や崩壊しつつあります.この国の公教徒らが自分たちをまとめてくれる真の教皇を持っておらず,国民は自分たちを神の大義の下に結集させる公教徒の王( “Catholic King” )を持とうと望まないからです.だが,忍耐を強く持ちましょう.なぜなら,神は再びフランスを育(はぐく)み,それと共に私たちすべてを持ち上げてくださるからです.

キリエ・エレイソン

( 訳注 ・=ギリシャ語( “Kyrie eleison” )で「主よ,憐れみ給え」の意).

リチャード・ウィリアムソン司教

訳注の掲載を続けます.