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本気か? 英国離脱 BREXIT – REALLY ?

エレイソン・コメンツ 第469回 (2016年7月9日)

イギリスのEU離脱投票結果は私たちに再度思い起こさせてくれます.

神なしにものを築くのは無駄だということを.

イギリス国民は最近の国民投票で,たとえ僅差だったとしても共産主義的欧州連合(EU)から離脱することを選択しました.「エレイソン・コメンツ」の読者の多くは、新世界秩序(New World Order=NWO)など決して好きになれないイギリス人の一人である私が,この結果にさぞ快哉を叫んだのではないかと想像したに違いありません.だが,残念ながら,これまで数十年間NWOについて学んできたことから判断して,私はEU離脱が最終的にイギリスのこれまで最良だったことを本当に再確認することになるかどうか疑問だと認めざるを得ません.大西洋対岸のアメリカに目を向ければ、私は(ドナルド)トランプが好きで,ヒラリー(クリントン)が嫌いなのかもしれません.だが,二人は共に私たちのために「パンチとジュディの人形劇」を演じているようなものです.

イギリスのEU離脱については,真実を語るアメリカ人評論家として著名なポール・クレイグ・ロバーツ( paulcraigroberts.org 参照)の6月24日付け評論を一例としてお読みください.彼は,「国民投票の結果にもかかわらず,イギリスがEUを離脱する可能性は低い」とし,その理由として「イギリス人は投票で万事決着したなどとナイーブに考えないことです.戦いは始まったばかりです.」と書いています.彼はイギリス国民に対し,次のようなことが起きることを覚悟しておくよう警告しています.(1)政府は国民のもとへ戻ってきて,EUは私たちに好条件を出すので,加盟国にとどまることにしましょうと告げる(2)米国連邦準備銀行,欧州中央銀行,日本銀行やニューヨークのヘッジファンドは離脱投票がイギリス経済を停滞させることになるとしてポンドを売りたたく(これは既に起きている),(3)離脱投票結果は「ロシアによる侵略」(これは不快なNWOの作り話)に直面するヨーロッパ経済を弱体化する要因になると提起される,(4)離脱を説いた指導者たちはEUとの妥協点を見出すよう圧力を受ける,等々.そして,ロバーツは読者に対し,同様な可能性がほかにも多数あることを自分たちで想像するよう勧め,アイルランドが数年前にEU不参加の国民投票をしながら,のちに加盟投票したことを思い起こすよう促しています.

だが,henrymakow.com/2016/brexit-what-is-the-globalist-dame で見られる別の評論は,私の考えでは,話をもっと深く掘り下げています.なぜなら,筆者のヘンリー・マコウは「パンチとジュディの人形劇」のさらに先を読む人物であり,グローバリストたちから「反ユダヤ主義者」もしくは「ユダヤ嫌い」と呼ばれている強みがあり,彼自身がユダヤ人だからです.多少なりとも救世主,すなわちキリストとの関わりを持つ者でなければ,キリストの敵を見定めることなどできないというのが本当のところでしょう.

評論のテーマは「離脱派の人たちはエスタブリッシュメントがいかに自分たちに背を向けているかと嘆くが,本当はその逆が実態だ」という点です.これを証明するため,評論は程度の差こそあれ熱烈なグローバリストで,国民投票で離脱運動をした保守党,労働党双方のイギリス人 政治家 を多数名指ししています(お望みなら名前をチェックするのは簡単でしょう).同じように,評論はイギリスの メディア に目を向け,普段グローバリズムを持ち上げ,国民投票で離脱推進のキャンペーンをした新聞,ジャーナリストを多数名指ししています.では,離脱の目的はなんだったのでしょうか?評論はヨーロッパがイギリスにより良い条件を与えるよう「脅迫」するのが目的だったと示唆したプーチン(ロシア大統領)の受け止め方が実態に迫っていると評価しています.評論はさらに進んで,離脱はヨーロッパを脅かして「英米ユダヤ主義の戦争挑発者(war-mongers)や私略船的企業(corporate privateers)に完全に降伏させる」のが目的だったと述べ,離脱が「グローバリズムに対する勝利でなかったのはほぼ間違いない」と結んでいます.さらに,マコウは「権力者たちがイングランドは EU 内にとどまるより離脱する方がフリーメーソン的中央銀行による世界圧政にとってより効果的な道具になりうると決めたのは明白だ」と付け加えています.

おそらく,そのような憶測(その水準を言っているのではありません)は的外れでしょう.だが,確かなことは,ヨーロッパにせよイギリスにせよ,神を持たなければどれほど価値があるだろうか,ということです.神なしにものを築くのは無駄なことだ,と詩篇作者は言っています( 訳注 ・「詩篇」=旧約聖書に記される古代イスラエル国王かつ預言者ダビドによる作品).だが,離脱討論中に神の名に触れた者が一人でもいたでしょうか?もし,離脱が本当になんらかのプラスをもたらすようになるとすれば,ビジョンを備えたリーダーの出現が必要でしょう.神なしに,そのようなリーダーが現れるでしょうか?

キリエ・エレイソン.

(主よ,憐れみ給え〈しゅよ,あわれみたまえ〉)

リチャード・ウィリアムソン司教